正座する時や階段を歩く時に、膝のつらい痛みでお悩みの方は多いと思います。
ここではまず何故膝が痛くなってしまうのかをご説明します。

健康な方ですと膝は左右で均等に体重を支えていますが、身体に歪みがあるとどちらかの膝に負荷が集中することになります。
負荷がかかった側の膝の筋肉が緊張状態になり、それがずっと続くと痛みを生じ始めるのです。

膝痛でお悩みの方で片側の膝だけが痛い方が多い理由もこれで説明がつきます。
膝の痛みは半月板がすり減ったから起こる、というのをお聞きになった方もいらっしゃると思います。

　しかし膝痛はあるけど半月板に異常がない方も、半月板に異常はあるけど膝痛はない方も多いことが分かってきています。
そのため半月板損傷が膝痛の原因ではないという説があり、現在も研究が進められています。

膝痛は我慢していると、別の箇所が痛くなってしまう原因になることがあります。

人間は痛い部分があると自然とその場所をかばうため不自然な姿勢を取り、それがさらに身体の歪みをひどくしたり筋肉に負担をかけます。
例えば膝痛が両膝にある方の多くは片膝が痛くなり、それをかばうためにもう片方の膝に負担をかけすぎた結果、両膝とも悪くなってしまっているのです。